説明
マタシロウギョウジョウキ シンペンビジョコウモリ/原作:山手樹一郎「又四郎行状記」。脚本:村松道平。殺陣:足立伶二郎。音楽:高橋半。監督:河野寿一。山手樹一郞原作の明朗時代小説の映画化。1951年に新東宝で黒川弥太郎主演で二部作、1956年大映市川雷蔵主演に続く三度目。磐城平七万石の多恵姫(桜町弘子)に婿入りする予定の松平源三郎こと笹井又四郎が高田浩吉、姫と自分の命を狙いお家乗っ取りを謀る江戸家老(坂東好太郎)と結託する悪商人(沢村宗之助)の悪事を暴いて藩を救い姫もゲットする娯楽時代劇。若山富三郎の人斬り浪人鬼塚甚十郎実は幕府大目付が格好良い。青山京子が姫お付きの中﨟と芸者の二役で、芸者として冒頭又四郎に悪浪人に誘拐されるところを救われてから付合う。悪役陣に坂東好太郎を筆頭に加賀邦男、用心棒戸上城太郎、伊沢一郎。チャンバラになると高田浩吉と若山富三郎の差がありすぎるし、武士の殺陣が下手なのが致命傷で唄う三度笠が似合うのが浩吉時代劇だが当時50代半ばで年齢的にトウが立っていて若侍では厳しいが浩吉主演作では豪華版。歌手の西田佐知子が出演。藤田佳子が旅芸人一座を隠れ蓑にした加賀邦男の隠密。カメラワークに工夫の河野演出。1961年4月4日〜8日第一東映、併映 東映創立十周年記念「赤穂浪士」続映。1961年6月28日〜7月1日銀座東映、併映「水戸黄門」。1961年8月23日〜26日南東映、併映「旗本喧嘩鷹」【サイズ:B2オリジナル&地方版&東映しおり】【年代:1961】